教授挨拶

当科の紹介

​はじめに

 当院は、昭和大学の附属病院の中で、旗の台の昭和大学附属病院に続き2番目に開院した教育病院であり、1975年の開院以来40年以上にわたり横浜北部医療圏の中心的役割を担って参りました。とくに私共の消化器・一般外科では地域の中核病院における外科として、近隣の病院、クリニックで対応が困難な専門的外科治療を要する方々の診療に従事し、地域完結型医療の中心を担う地域医療支援病院として近隣医師会と協調しながら貢献して参りました。これまでは、上部あるいは下部消化管疾患やソケイヘルニアなどの一般外科疾患の治療、なかでも内視鏡下での外科治療に実績を積み上げて参りましたが、2018年7月より新たな診療体制となり、肝胆膵疾患に対する高難度手術も十分対応可能な体制となっています。

 昭和大学の掲げる建学の精神である“至誠一貫”とは、常に相手の立場に立って、まごころを尽くすという精神を指し、これは言い換えれば、痛みを抱え弱い立場にある患者さんに対し、医療に従事する者はまごころを持って接するという考え方です。この精神を実践すべく、日々の診療に全力を持って取り組んでおります。

​沿革・歴史

 前述のように、当院は昭和大学建学の精神である“至誠一貫”に基づいて、使命感を持った医療人の育成と地域医療への貢献という理念を掲げて1975年7月に開院しました。開設当初は、外科は脳神経外科、胸部心臓外科、小児外科、消化器外科、乳腺外科、一般外科といった複数の分野をまとめた形態で始まりました。この頃には横浜北部地区には他に総合病院はなく、受診患者さんも多数であり、当時は外科の中の消化器・一般外科系の医師のみでも30名超の医師が勤務しておりました。以降時代の変遷とともに、脳神経外科が独立し、次いで胸部心臓血管外科が独立しました。さらに、昭和大学横浜市北部病院との診療科の統廃合により、小児外科は北部病院で担当することとなり、消化器・一般外科と乳腺外科を藤が丘病院外科で担当する形態となり、この後に乳腺外科も独立して、現在の消化器・一般外科という体制となっております。この間、開設当初の鈴木快輔先生を初代教授として、仲吉昭夫先生、熊田 馨先生、眞田 裕先生、日比健志先生、田中淳一先生と歴代教授に引き継がれて当科は発展して参りました。2018年7月より、私 田中邦哉が第7代教授として就任させて頂いております。

患者さん・ご家族のみなさまへ

​ 当外科の診療は、主に胃あるいは大腸などの消化管外科と、肝胆膵外科、ヘルニアなど体表疾患に対する一般外科の3つに分かれます。これら専門分野の診療以外にも、併設されている救命救急センターと協力して救急疾患に対して24時間の対応体制をとっています。したがって日々多忙な職務に追われていますが、そのような環境においても、患者さんとは常に真摯に向き合い、自身の家族と同等の愛情を注ぐことを忘れることのないよう取り組んでいます。このような精神に加えて医師としての診療、治療技術とくに私共外科医に必須なものである熟達した手術技量を維持するよう常に自己研鑽を怠らないよう努力し、最高の技術力を持った診療・治療を提供できるよう心がけています。また、同じ志を持った医師同士がチームを形成することで初めて満足な診療・治療が実践可能となるため、当教室員で一致団結して同じ目標に向かって動くことにより大きな力を発揮できると信じて日々の診療に従事しています。

当教室の基本的方針

 私 田中邦哉の郷里の広島県にある江田島には、かつて海軍兵学校がありましたが、当時の学校長であった松下元少将が考案された言葉に五省というものがあります。これは、

1. 至誠に悖る勿かりしか

2. 言行に恥づる勿かりしか

3. 気力に缺くる勿かりしか

4. 努力に憾み勿かりしか

5. 不精に亘る勿かりしか

といった5つの言葉であり、それぞれ

1. 真心に反する点はなかったか

2. 言行不一致な点はなかったか

3. 精神力は十分であったか

4. 努力は十分であったか

5. 最後までしっかり取り組んだか

といった日々の自分の行動を反省するための規範となるものです。五省は現在、アメリカ海軍およびアメリカ海兵隊の士官学校であるアナポリス海軍兵学校でも取り入れられています。

 

 実はこの五省が私達外科医の手術治療における反省にも極めて大事な要素を含んでいるものと考えています。これら五省を私達の外科診療領域に当てはめると

1. 患者さんに対して真心に反するような手術を行わなかったか

2. 手術中に、術前に決めていた方針とは異なる安易な方法に逃げなかったか

3. 手術中しっかりとした気力を持って臨んだか

4. 術前画像診断や手術シミュレーションを十分行い、努力した上で手術に臨んだか

5. 長時間の極めて困難な手術でも、へこたれる事なく最後までやり遂げたか

といった具合に置き換えて理解することが出来ると思っています。術前より努力を怠らず、術前準備を周到に行い、いざ手術の際には途中で方針変更することのないよう十分な気力を持って最後まで諦めずに手術を行えるような外科医を目指して日々研鑽を重ね、そして若手医師にもこのような考え方を踏まえた教育を実践していきたいと考えております。

おわりに

消化器・一般外科が専門的に扱う疾患に関して、昭和大学藤が丘病院では、消化器内科、放射線科、腫瘍内科、臨床病理診断科といった診療各科が横断的に協力して診療・治療に対応するといった、しっかりした協力体制が出来上がっています。近隣の皆様には安心して当院、当科に受診して頂けるよう最善の外科医療を提供して参りたいと思っております。

 また、これから外科医を目指す若手医師の方々には、ホームページの内容から私共の教室の目標や方針をご理解頂き、そしてまた雰囲気を感じて頂いて、私共の仲間になって頂ける先生方を心からお待ちしています。

プロフィール

  • 平成元年/福島県立医科大学卒業

  • 同年/横浜市立大学医学部附属病院臨床研修医

  • 平成6年-7年/米国UCLA medical center留学 

  • 平成9年/横浜市立大学医学部助手

  • 平成13年-14年/仏国Hôpital Paul Brousse Centre Hépato-Biliare留学

  • 平成17年/横浜市立大学 消化器病態外科学 講師

  • 平成19年/横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学 准教授

  • 平成25年11月/帝京大学ちば総合医療センター 外科学講座 教授

  • 平成30年7月/昭和大学医学部外科学講座消化器・一般外科学部門 教授 (員外)

  • 令和元年7月/昭和大学医学部外科学講座消化器・一般外科学部門 教授

資格・指導医

  • 医学博士号

  • 日本外科学会認定医

  • 日本消化器外科学会認定医

  • 日本消化器外科学会専門医

  • 日本外科学会専門医

  • 日本消化器外科学会指導医

  • 日本外科学会指導医

  • 臨床腫瘍学会暫定指導医

  • 日本消化器病学会専門医

  • 日本がん治療認定医機構暫定教育医

  • 消化器がん外科治療認定医

  • 日本肝胆膵外科学会高度技能指導医

  • 日本腹部救急医学会暫定教育医

所属学会

  • 日本外科学会

  • 日本消化器外科学会 (評議員)

  • 日本臨床外科学会 (評議員)

  • 日本肝胆膵外科学会 (評議員)

  • 日本外科系連合学会 (評議員)

  • 日本外科感染症学会 (評議員)

  • 日本消化器病学会

  • 日本胆道学会

  • 日本膵臓学会

  • 日本大腸肛門病学会

  • 日本腹部救急医学会 (評議員)

  • 日本癌学会

  • 日本癌治療学会

  • 日本臨床腫瘍学会

  • 日本内視鏡外科学会

  • 日本外科病理学会 (評議員)

  • 日本外科代謝栄養学会 (評議員)

受賞歴

  • 横浜医学会賞 平成20年4月17日

  • 日本手術手技研究会 第16回指定研究賞 平成20年5月1日

  • 日本肝胆膵外科学会 2015年学会賞 平成28年5月6日

研究実績

  • 科学研究費 基盤研究C 平成14年~16年
    研究テーマ 「DNAマイクロアレイを用いたマウス肝再生機序の検討」
     

  • 科学研究費 基盤研究C 平成24年~27年
    研究テーマ 「大腸癌肝転移巣における癌幹細胞」
     

  • 科学研究費 基盤研究C 平成28年~30年
    研究テーマ 「ALPPS手術による残肝容量増大メカニズムの解明」

消化器・一般外科

当科では研修医を募集しています。

これまで昭和大学藤が丘病院 消化器・一般外科では、上部あるいは下部消化管疾患やソケイヘルニアなどの一般外科の治療、なかでも内視鏡下での外科治療に実績を積み上げて参りましたが、2018年7月より新たな診療体制となり、肝胆膵疾患に対する高難度手術も十分対応可能な体制となりました。

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